大洲市河辺町の「ふるさとの宿」。宿泊は1室2名以上の利用で3000円。写真は山菜定食で2300円。坂本龍馬脱藩の日記念館も併設しています。問い合わせ先 0893-39-2211

 奥伊予での宿泊は、肱川源流にあたる大洲市河辺町の「ふるさとの宿」に泊まりました。以前小学校であった建物をそのまま活かし、宿泊施設にしたものです。建物内はきれいに整備されていて、上品な民宿といった感じです。なので宿泊代3000円はとってもお得。泊まった日は金曜日ということもあり、我々だけの貸し切り状態でしたが、翌日の土曜日は予約でいっぱいとのことでした。
 食事は定番の川魚定食。アメノウオ(アメゴ)の焼き物とニジマスの刺身が出てきました。冬になるとキジすきやシシ鍋も可能だそうです。
 一日中走り回って、疲れて、いい宿で風呂に入ってからおいしい物を食べる(いやぁ本当にウマかった〜)。それに冷えた缶ビールをグビグビ飲んで、これ以上望むもの無し。

 大洲市河辺町(旧河辺村)は、日本では珍しい屋根付き橋があることでも有名です。マディソン郡の橋じゃないんですが、とっても絵になります。

たぶん・・・ですが、屋根の意味は橋を大切にしていたということでしょう。また、洗濯物を干したり、コミニュティ空間にもなったそうな。


 お次の楽しみは、酒好きにはたまらない地酒探訪。
 河辺からいったん進路を西にとって、西予市宇和へ。JR卯之町駅の周辺には、多くの志士や蘭学者を排出した私塾や校舎が並ぶ、古い町並みが残っています。

宇和は、シーボルトの弟子二宮敬作と、その弟子高野長英、シーボルトの娘お稲などがあつまっていて、明治以前から学問が盛んでした。建物は1882年に建てられた「開明学校」。
その開明学校の名前をブランドとしたのが元見屋酒店。安政年間から200年も受け継がれる造り酒屋がここにはあるのです。清水と肥沃な土地から作られる山田錦がおいしさの秘訣です。
突然お邪魔したのですが、きさくな奥さんがお酒の説明をしてくれました。ここの自慢は寝かせたお酒「古酒」。年数が経つに従い、味が変化していくのがよくわかりました。試飲できます。
決して飲んだワケではありません。ただ舐めただけですョ・・・。お酒は、とってもおいしいのがよくわかりましたし、お土産も買わさせて頂きました。(この後十分に休憩いたしました。)
今でも現役の超レトロなレジスター。驚くことに今でもお金(コイン)を入れると分別して出てくるのです。戦前より使われているそうです。
失礼ながら帳場にも上がらせてもらいました。江戸時代の大福帳もありました。どうです、「番頭さん」「若旦那」ってな感じですかね(ライダーウエアは着てますけど)。

問い合わせ先 元見屋酒店 西予市宇和町卯之町 0894-62-0036

 こうやって物や職人(杜氏)を大切にしながらも、何百年も変わらぬ物づくりをしていらっしゃるのを拝見して、我々もまだまだ青いな・・・ということを痛感いたしました。手袋作りも香川県で盛んになってから100年と少々(正確には117年)。この造り酒屋のように未来永劫まで、細くでいいから長く続く産業でありたいものです。

宇和からは、国道197号を高知方面へ入り、途中社長の剣道部の後輩が校長を務める小学校へ寄り、帰路につきました。本当に楽しいツーリングなので、ほおも緩みっぱなしでした。


ツーリングを終えて
社長・・・・・今回は2日で850キロの道のり。この位走ると“走った”という手ごたえがある。それにしても、同じ所に行っても、公共交通機関で行く、車で行く、バイクで行く、と後ほど、“自分で行った”という実感がある。それだけ、自分の運動能力を使うからに違いない。だから、ツーリングの全行程を“味わった”という実感がする。〜バイクに乗るのは本当に楽しい。
 もし許されるのなら、何処までも、何時までも、走り続けたいと思う。けれどもそれが許されないから、逆に与えられた時間の範囲内を貪欲にむさぼり楽しむのだろう。
 “人生”も全く同じではないか。“楽しむ者”ほどいい人生を送るのだ。
 この2日間で、すっかり心の洗濯が出来て、すこぶるさわやかな心地になった。
 …次は何処へ行こうか。頭の中は既に何コースかがプログラムされかけている。“イメージ・ツーリング”は何時でも楽しいひと時を持たせてくれる。
 素晴らしい“バイクライフ”に万歳!!
尾原・・・・・最近ソロツーリングが多くて、緊張感に欠ける走りをしていたのですが、自分より年長者と走ると、ルート選定から宿選び、観光スポット、時間距離の取り方などなど、いろいろ準備しておかないと、失礼にあたるっつうものです。特に今回は、知っている場所ならともかく、行ったこと無い土地がほとんど。いつもより余計に準備に時間をかけました。
 でも、そういう準備をしばらくやっていなかったので、かえって新鮮でした。また出かける前のウキウキ感がとっても嬉しくもあり、そして実際に行ってみて良い想い出が出来るとなると、苦労も吹き飛ぶってなもんです。
 この忙しい時期に、留守を守っていただいた製造スタッフの皆さん、ご迷惑をかけました(本当は反省無し)。

続編は、また近いうちに。

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